治療のコンセプト
1
患者さんとの対話も治療の一つととらえて、声に耳を傾け、「語り」を真剣に受け止めて、大切な情報として治療に活かしていきます。
1990年代から、EBMエビデンス・ベイスド・メディスンは「根拠に基づく医療」という意味で重要視されています。最新の科学で裏付けされた質の高い医療を行うという意味です。科学的データは診断の基準としてとても重要ですが、「病気はサイエンスの面からだけでは解決できない問題」でもあります。そこで、EBMに少し送れて生まれたのがNBMナラティブ・ベイスド・メディスンです。NBMは「語りに基づいた医療」の意味です。患者さんとの対話を重視し、語りに注目し、いろいろな原因で様々な症状のある多様な患者さんを理解して、治療を行っていくという意味です。その患者さんの歯周病やむし歯が進行したり、歯を失った原因を追求しないことには、歯を一本でも多く残すことはできません。仲田歯科医院は、EBMによる「科学的正しさ」を重視することに終始せず、患者さんの「語り」を真剣に受け止めて、「個人にとっての有益さ」をはかる大切な情報として活用して歯科治療をしていきます。
2
皆さまのお口の状態、治療の計画・内容を分かりやすく説明します。
仲田歯科医院は、患者様の思いやご要望をお聞きしたうえで、治療を計画して、その内容をわかりやすく説明します。
各チェアサイドに配備したディスプレイで、検査や治療内容、病態の一般的な説明についてプレゼンテーションが可能です。また、患者さんにご自分の口腔内写真やレントゲンをお見せして、お口の状態を説明します。さらに、お口全体の総合的治療を希望なさる方には、口腔内情報を図解した治療計画書を作成します。
なお、一度歯科医師から説明を受けても、聞きづらい事やご不明な点、不安な事がありましたら、歯科衛生士や受付スタッフにご遠慮なくお話しください。ご要望、ご質問など治療に関係あるないに関わらず、お話をお聞きします。
3
発症前の予防に注力します。
仲田歯科医院は、患者様の思いやご要望をお聞きしたうえで、治療を計画して、その内容をわかりやすく説明します。
各チェアサイドに配備したディスプレイで、検査や治療内容、病態の一般的な説明についてプレゼンテーションが可能です。また、患者さんにご自分の口腔内写真やレントゲンをお見せして、お口の状態を説明します。さらに、お口全体の総合的治療を希望なさる方には、口腔内情報を図解した治療計画書を作成します。
なお、一度歯科医師から説明を受けても、聞きづらい事やご不明な点、不安な事がありましたら、歯科衛生士や受付スタッフにご遠慮なくお話しください。ご要望、ご質問など治療に関係あるないに関わらず、お話をお聞きします。
4
治療後のメインテナンス(口腔管理)を重視します。
むし歯と歯周病の原因になる常在菌を徹底的に壊滅出来たら、一度治療したら、二度と再発せず完治するでしょう。でも、むし歯を削って詰めても、歯石をとって歯周ポケットを浅くして出血をなくしても、病原の常在菌は追い出せません。ですから、むし歯と歯周病は治療しても、放置すると再発します。前述したように、本来は穏やかなバイオフィルムが悪玉化して、むし歯や歯周病をひきおこします。そこで、治療後に再発させないために、バイオフィルムを抑え込むための方策が「メインテナンス」です。「削る」「詰める」「歯石をとる」は、過去の清算のための治療です。過去のための治療の終了は、ゴールではなく未来のための治療「メインテナンス」のスタートです。仲田歯科医院は、「メインテナンス」は治療後に生涯続けなければならない歯科医療として重視しています。
5
滅菌と消毒を徹底して、清潔で安心できる院内環境づくりに努めます。
歯科治療では、お口の中でさまざまな器具を使用しますが、いずれも唾液や血液、削られた歯質や歯肉、頬、舌などに直接触れるものです。ですから、器具は使用前に滅菌・消毒することがすべての治療のベースとなります。
院内感染はそのほとんどが目に見えないウイルス感染によって起こりますが、しっかりと万全の対策をとっていれば、院内感染は防ぐことができます。
このために、患者さんが使用する紙コップ、エプロンをはじめ、スタッフが使用するグローブも、患者さんお一人ごとに使い捨てる(ディスポーザブル)製品を使用しています。もちろん、麻酔の注射針も使い捨てです。
複数の患者様に対して使用するものに関しては、患者さんお一人に使用するたびに、洗浄・消毒・滅菌を行います。滅菌器には通常のもののほか、高速の滅菌器もあり、滅菌対象に合わせて適切に使い分けています。
歯科医が歯を削るときに握っている銀色の太いペンのようなハンドピースや歯科衛生士が歯垢や歯石を取るときに使うプラスチック製のハンドピースはもちろんのこと、歯に水をかけて洗浄したり風をかけて乾かしたりするノズルまで多数在庫して、患者さんごとに取り替えて滅菌します。
さらに、治療前の患者さんに薬剤を用いたうがいをしていただい上で、治療中に口腔内と口腔外バキュームを使用して、有害なエアロゾルの拡散を防止してます。また、全チェアを窓に面して配置しているので、適時に十分な換気が可能です。こうして、診療室内で菌やウイルスにさらされることを抑えてます。
仲田歯科医院では、患者さんのお口の中を治療する器具だからこそ、すべて滅菌・消毒を徹底し、清潔な環境で気持ちよく治療を受けて頂けるよう心がけております。
6
患者さんの「QOL= Quality Of Life (クオリティ・オブ・ライフ) =生活の質 (人生の質 )」の維持・向上を支援します。
歯科疾患は、命を直接脅かすことは滅多にないですが、精神的な健康に悪影響を与えることがあります。これは口の機能が、「食べる」、「話す」、「笑う」、「表情を作る」といった日常の営みと感情表現に大きく関わっているからです。そこで、仲田歯科医院は単に一つ一つの歯が病気でないことに終始することなく、口の機能を維持して身体も心も健やかに暮らしていただくことを目指して、皆様のQOLの維持と向上にお役にたちたいと思います。
治療の流れ
1
予約・受付
-
緊急の場合を除いて、電話でご予約の上でご来院ください。
-
電話で予約を頂戴する際に、「痛い所があるからみてほしい」「歯を補いたい」「今日みてほしい」「歯をクリーニングしたい・ホワイトニングしたい」「歯科検診を受けたい」などあらかじめ症状やご希望をお聞きしますので、ご協力お願いします。
-
健康保険証、および、医師から処方されて服薬中の方はお薬手帳または薬局の薬剤情報提供文書(お薬の説明書)をお持ちください。
-
初めてご来院の方は、受付から診療までスムーズに入って頂けるよう、予約時間の10分前までにご来院いただいて、受付に申し出てください。
2
問診票記入
来院後、まずは問診票の記入をしていただきます。
3
診察室で問診
-
電話でお聞きしたお話とご記入いただいた問診票を参考にして、院長が問診を行います。当院は対話を重視し、患者さんの語ることに注目し、理解するよう努めています。
-
院長に先立って、歯科衛生士がお口の状況を見せていただいてお話をお聞きすることがありますので、あらかじめご了承お願いします。
4
応急処置
強い痛みや腫れなど、すぐに処置が必要な場合には、応急処置を行います
5
歯周精密検査
歯周病は自覚症状が乏しいことが特徴で、歯を失う大きな原因になります。正確に検査して重症度と活動性を調べます
6
口腔内写真撮影
口内を専用カメラで撮影します。患者さんが、自身の現状を理解しやすくすると同時に、文字や数字で記録出来ない情報を保存して診断や治療の評価に用います
7
レントゲン撮影
歯と周囲の骨を的確に診断するためにレントゲン写真を撮影します
8
検査結果・治療計画の説明と資料の配布
-
問診で患者さんの思いやご要望を理解して、検査で口腔内の状況を把握して、治療計画を立案します。その内容はわかりやすく説明します。
-
お口全体の総合的治療を希望なさる方には、口腔内情報を図解した治療計画書を作成してお渡しします。
3. 一度歯科医師から説明を受けても、聞きづらい事やご不明な点、不安な事がありましたら、受付や歯科衛生士にご遠慮なくお話しください。後日、再度相談させていただきます。
9
担当歯科衛生士の紹介
患者さんの口腔内の管理を行う担当の歯科衛生士を紹介します。歯科衛生士はむし歯、歯周病の予防の専門家です。ご来院の際にはその患者さんの担当衛生士が治療を行います。
10
正しいブラッシングの体感と指導
治療開始に際して、担当衛生士が患者さんのお口を歯磨きして、正しいブラッシングを体感していただきます。わからないことや疑問があればお尋ねください。ブラッシングのコツを理解していただけるように指導を始めます
11
歯周病治療、むし歯、かみ合わせ、歯の欠損の修復、機能回復治療
治療計画に沿って、本格的な治療を開始します。
12
メインテナンス
-
治療の終了はゴールではなく、メインテナンスのスタートです。治療を終えたお口のよい状態を維持するために定期検診にお越しいただきます。
-
メインテナンスでは、歯科衛生士が不十分になりがちな日常のブラッシングを補うようにお口をクリーニングします。また、お口の健康を守るためには、歯に適当に咬合力がかかることも大事です。歯科医師が力をコントロールするように努めます。